歯舞はえなわ部会で漁獲されるマダラをご存知ですか?マダラの特徴、歴史、活用方法をご紹介させていただきます。
マダラって?
マダラ(真鱈) Gadus macrocephalus は、タラ目・タラ科に分類される魚の一種。北太平洋に広く分布する大型のタラで、重要な漁業資源となっている。日本では他にタラ、ホンダラなどとも呼ばれる。
成魚は全長1mを超える大型魚である。体色は褐色で、背中側にまだら模様がある。スケトウダラやコマイと同様、下顎には1本のひげがあり、背びれが3つ、尻びれが2つに分かれる。マダラは日本に分布するタラ類3種の中では最大種である。上顎が下顎より前に出ていて、体側にまだら模様がある。また、頭身が小さく、腹部が大きく膨らむ。
黄海、日本海、東北地方以北の太平洋岸、北はベーリング海、東はカリフォルニア州まで北太平洋に広く分布する。
沿岸から大陸棚斜面の底近くに生息する。夏は深場に移り、水深800mくらいの深海にも生息するが、冬は浅場に移動してくる。食性は肉食性で、貝類、頭足類、甲殻類、小魚などいろいろな小動物を捕食する。
北海道周辺海域での産卵期は12月-3月で、分離沈性卵を産卵する。1匹のメスの産卵数は数十万-数百万個に及び、これは魚類の中でも多い部類に入るが、成長できるのはごくわずかである。稚魚は1年で全長20cmほどに成長するが、この頃までは沿岸の浅場で生活し、以後体が大きくなるにつれて深場へ移動する。
活用・利用シーン
旬は冬で、底引き網、定置網、延縄、釣りなどで漁獲される。20世紀後半頃からは輸入ものが多く流通している。
身は柔らかく脂肪の少ない白身で、ソテーやムニエル、フライなどの他、汁物や鍋料理にもよく使用される。身を干物にした「棒鱈」(ぼうだら)も様々な料理に使われる。生のものを料理する際は傷みが早いことと身が柔らかいことに注意する必要がある。
また、白子(しらこ)と呼ばれる精巣もこってりとした味で珍重され、流通する際はメスよりオスの方に高い値がつく。白子は「キク」「キクコ」などとも呼ばれるが、これは房状になった外見がキクの花に似るためである。北海道では「タチ」(マダラは真ダチ、スケソウダラは助ダチ)とも呼ばれ、新鮮なものが寿司ねたなどで生食されている。
マダラのたらこ(卵巣)はスケトウダラよりも硬いが、未熟なものは柔らかくスケトウダラよりも大型でボリュームがあるため、煮付けや焼き物にすると美味である。北陸地方では「真子(まこ)」と呼ばれ良く食される。
他にも肝臓から取り出した脂肪は肝油に用いられる。
マダラやスケトウダラの胃を唐辛子などの香辛料、砂糖、塩などに漬け込んだものをチャンジャといい、コリコリとした食感を楽しむ。もとは韓国の食材だが日本でも売られるようになった。
陸揚げ漁港
2002年度調査によると、陸揚げ漁港としては、なんと羅臼漁港を上回り全国2位の実績!
第1位 | 石巻漁港(宮城県) |
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第2位 | 歯舞漁港(北海道)<==歯舞はえなわ部会 |
第3位 | 羅臼漁港(北海道) |
第4位 | 八戸漁港(青森県) |
第5位 | 女川漁港(宮城県) |
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